教師の成長を測る「共通専門能力尺度」の作成－台湾の大学で働く日本語教師を対象として

Abstract

本研究の目的は ; 担当科目によらず ; 五技能（聞く．話す．読む．書く．訳す）の関連授業を担当する大学の日本語教師に共通して求められる専門能力（以下 ; 共通専門能力）を定期的に測定することによって ; 教師の成長を測る「共通専門能力尺度」を作成し ; その信頼性と妥当性を検討することである。作成にあたり ; 質問紙調査を無記名式で二回実施した。第一回調査では ; 台湾の14大学の日本語教師275名（台湾人教師206名 ; 日本人教師69名）を対象に行い ; 第二回調査では ; 尺度の安定性を検討するため ; 3週間後に55名に再調査を行った。項目分析と因子分析の結果 ; 6因子（「授業計画」「学習指導と評価」「授業反省と改善」「授業実践」「学習者のニーズ」「教育者としての意識」）33項目が抽出された。尺度全体において ; クロンバックのα係数は0.95であり ; 内的整合性が確保され ; 二回の調査間の相関は0.85であり ; 安定性も確認された。また ; 因子分析の結果から構成概念妥当性が確認され ; 外的基準との有意な正の関連から基準関連妥当性も確認された。以上より ; 本尺度は信頼性と妥当性を有しており ; 日本語教師の成長を測る自己省察ツールとして活用できることが示された。

本研究的目的是編製一份評量教師專業成長的「共通專業知能量表」，並檢驗其信度與效度。該量表是針對教授五項技能（聽 ; 說 ; 讀 ; 寫 ; 譯）相關課程的大學日語教師，不分其教授科目，藉由定期自我評量所需之共通專業知能（以下簡稱共通專業知能），以評量其專業成長。研究中實施了兩次不計名問卷調查。第一次調查以台灣的14所大學275位日語教師（台灣人教師206位 ; 日本人教師69位）為研究對象寄發問卷，第二次調查是為了檢驗量表的穩定性，於間隔3週後，針對55位教師實施再測。項目分析與因素分析的結果，萃取出6個因素（課程計劃 ; 學習指導與評量 ; 教學反省與改善 ; 教學實踐 ; 學習者的需求 ; 教育者的專業意識）33項作為本量表之題項。整個量表的Cronbach`sα係數為0.95，確保了內部一致性，兩次調查之間的相關係數為0.85，也確認了量表的穩定性。此外，從因素分析的結果確認了建構效度，而從與外在效標之間存在顯著的正相關，也確認了效標關連效度。以上的結果顯示，本量表具有信度與效度，能作為評量日語教師專業成長的一種自我省察工具。

The purpose of this study is to develop the scale that measures teacher`s professional growth. This scale measures the professional ability required for Japanese teachers (hereinafter, common professional ability). The survey was conducted twice using anonymous questionnaire. In the first wave of data collection, 275 Japanese teachers from 14 universities in Taiwan were surveyed. In the second wave, 55 teachers were re-surveyed 3 weeks later to examine the stability of the scale. As a result of item analysis and factor analysis, 33 items of 6 factors were adopted. The Cronbach`s α coefficient was 0.95 for the entire scale, which ensured internal consistency. The correlation between the two surveys was 0.85, which confirmed the stability of the scale. Furthermore, significant positive correlation was found in the external criteria, which also confirmed that the scale had a criterion-related validity. The above results show that the scale has reliability and validity, and can be used as a self-reflection tool for Japenese teachers.