千千岩助太郎對臺灣原住民建築的調查與研究

Abstract

本論文旨在整理分析千千岩助太郎教授調查測繪台灣原住民各族群建築之學術遺產及研究文獻，初步評價其在原住民居住文化學術領域之貢獻。 所得結論大致有以下幾項：1. 他詳實測繪、記錄了1930至40年代各族群之建築個案，加上有一分證據說一分話的研究態度，是為此方面唯一之珍貴史料與研究之基礎。2. 個案採立意選擇方式，多為可觀之頭目及特殊個案，其中尚有「變遷中」者，但亦有所遺漏。3. 他的研究重在建築構造、材料及空間形式之分類、比較，僅及於社會、文化意義之初步連結，尚有極大的開發空間。4. 由於缺乏聚落個案之測繪記錄，以及研究理論之不足，原住民各族群居住文化之完整研究尚需其他多方面理論與史料之支持。

本論は、千々岩助太郎教授による台湾原住民各民族の建築調査と実測製図の学術遺産および研究文献を整理・分析し、原住民居住文化の学術分野への貢献について初歩的な評価を行うことを趣旨とする。本論の結論は次の通りである。1. 1930年‐40年代の各民族の建築事例について詳しい実測製図や記録を行っている。さらに証拠に基づいて叙述するという研究態度を加えると、この分野では唯一の貴重な史料と研究の基礎であるといえる。2. 事例は意図的に選択され、見栄えのする頭目の家屋や特殊な例が多い。中には「変遷中」のものもあるが、見落としている点がある。3. 研究の重点は建築構造・材料・空間形式の分類と比較に置かれており、社会的・文化的意義との関係は初歩的に触れられているのみである。この方面の研究の余地はかなり大きいといえる。4. 集落の実測製図事例の欠如と研究理論の不足のため、原住民各民族の居住文化研究を完全なものにするには、様々な分野の理論と史料によるサポートが必要である。