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題名 終助詞kana及與之對應的中文表現之對照研究
終助詞「かな」及びそれに対応する中国語の対照研究
作者 陳昭榮
Wing, Chan Chiu
貢獻者 葉秉杰
陳昭榮
Chan Chiu Wing
關鍵詞 終助詞kana
疑惑
判斷成立
依靠聽者的情報
委婉化
終助詞「かな」
「疑い」
判断成立
聞き手情報依存
円滑化
日期 2021
上傳時間 2-九月-2021 15:15:30 (UTC+8)
摘要 本研究以考察終助詞kana以及中文表現“呢”“吧”“嗎”“不知道”為之間的對應關係為研究目的。本研究把kana分成了「類似自言自語的詢問」「表示客氣的詢問」「未確定的判斷」及「圓滑的意見傳達」4種類別。本研究會從BTSJ日語口語語料庫(2018版)抽出kana的例句,並依照kana的各功能驗證對應的中文表現。

終助詞kana含有可以把說話者的表達委婉化的功能,常出現在日常的日本語溝通上,在中文中比較少這種表達委婉化的表現,而相關的對照研究也未夠充足,因此現在未能統一出對應kana的中文表現。因此,本研究將以含有委婉化疑問等表達的“呢”“吧”“嗎”“不知道”為指定的研究對象,從而驗證kana與這些表現的對應關係。
本研究の目的は、日本語の終助詞「かな」と中国語表現“呢”、“吧”、“嗎”、“不知道”がどのように対応しているかを明らかにすることである。本研究では、「かな」の機能を「独話に近い問いかけ」、「配慮を表す問いかけ」、「不確かな判断」と「円滑的な意見表明」という4つの機能に分類する。「日本語話し言葉コーパス 2018版(BTSJ)」から「かな」が用いられている例文を抽出し、機能別に考察を行う。
考察の結果は以下の通りである。「かな」は(61)~(66)に見るように、「独話に近い問いかけ」の機能において中国語の“呢”及び“不知道”と対応していると考えられる。「配慮を表す問いかけ」の機能においては、(67)~(68)に見るように、中国語の“呢” 及び“不知道”でも対応していると考えられる。そして、(69)~(73)に見るように、「不確かな判断」の機能においては“吧”と対応し、「円滑的な意見表明」の機能においては“嗎”と対応すると考えられる。
終助詞「かな」は、話し手の表出の円滑化する機能を有し、日本語会話においてわれている。中国語ではこのような円滑的に表す表現が少なく、それに関する対照研究もあまり進まれていないため、「かな」に対応する中国語表現は定着されていない。従って、本研究では話し手の疑問などの表出を和らげる機能を持つ“呢”“吧”“嗎”“不知道”を指定し、「かな」との対応関係を明らかにする。
參考文獻 日本語文献
井上優(2002)「『是吗』に関する覚え書」定延利之 編『「うん」と「そう」の言語学』,pp.61―74,ひつじ書房
井上優(2016)「日本語と中国語の真偽疑問文と確認文の意味」 『日本語ぶんっぽう研究のフロンティア』pp.225―242 くろしお出版
カノックワン・ラオハブラナキット(1996)「『カナ』『カシラ』に関する考察」筑波大学国語文学 編『日本語と日本語文学』
木村英樹・森山卓郎(1992) 「聞き手情報配慮と文末形式‐日中両語を対照して」,大河内康憲 編『日本語と中国語の対照研究論文集(下)』くろしお出版,pp.3―43
熊野七絵 (1999)「文末の『かね』の意味・機能―「疑いの表現」としての位置づけ ―」.『広島大学留学生センター紀要』10, pp.31-41.
高山乾忠(2007)「語気詞の意味―“吗ma”“呢ne”“吧ba”を例として―」『地域総研紀要』5巻1号,pp.35-38.
丁寧(2012)「日本語の疑い表現『やら』の意味と用法:中国語の疑い表現との対照を兼ねて」『一橋日本語教育研究 1号』,pp.25-36
張恩濤・小針朋子(2007)『暮らしの中国語表現5000』語研
仁田義雄 (1991)『日本語のモダリティと人称』東京:ひつじ書房
仁田義雄(1994) 「〈疑い〉を表す形式の問いかけ的使用‐「カナ」を中心とした覚書‐」『現代 日本語研究』創刊号,大阪大学文学部日本学科現代日本語学講座
平山紫帆(2015)「自然会話における終助詞「かな」の用法」『立教日本語教育実践学会(R-JLEP)日本語教育実践研究第 2 号』,pp.68-79
宮崎和人・安達太郎・野田春美・高梨信乃(2002)『モダリティ』新日本文法選書4.東京,くろしお出版
森山卓郎・仁田義雄・工藤浩(2000)『モダリティ』pp.156-157岩波書店
森 宏子(2005) 「“不知道”の文法化現象について」『中国学誌』20 号,大阪市立大学中国文学会.
劉月華・潘文娛・胡韡(1996)「現代中国語文法総覧」くろしお出版
安達太郎(2002) 「第 5 章 質問と疑い」『新日本語文法選書 4 モダリティ』,くろしお出版

中国語文献
石毓智(2004)「特指疑問句中的“呢”」『漢語研究的類型學視野』pp.177-183 南昌:江西教育出版社
屈承熹(2008)『關聯理論與漢語句末虛詞的語篇功能』pp.12-18華東師範大學學報(哲學社會科學版)3
黃朝茂(2004)『漢日語語法比較論文集』pp.149-163 致良出版社
齊滬揚(2002)『語氣詞與語氣系統』安徽教育出版社
邵敬敏(1989)「語氣詞“呢”疑問句句中的作用」『中國語文』1989第3期
邵敬敏(1996)『現代漢語疑問句研究』上海:華東師範大學出版社
蔣家義(2006)「ダロウと『吧ba』の対照研究―言語行為の立場から―」『杏林大学大学院国際協力研究科―修士論文』
常波濤(2001)『日語慣用句型上手書』臺北市:寂天文化
張玲瑛(2012)「應用共現詞於多義句末助詞『吧』與『呢』的語義分析及教學語法」 國立台灣師範大學話語教學研究所博士論文
橋本友紀・池畑祐介・佐藤佳彩(2006)黃瀞瑤・彭誼芝訳『日語常用句型1000』臺北市:寂天文化
呂叔湘(1999) 『現代漢語八百詞(增訂本)』 北京:商務印書館
劉月華 潘文娛 故韡(2001)『實用現代漢語語法』北京:商務印書館

英語文献
Brown, P. & Levison, S. C.(1987) Politeness: Some Universals in Language Usage. Cambridge: Cambridge University Press.,61.
Grice, H. Paul. (1975). Logic and conversation. In Syntax and Semantics: Speech Acts, ed. Peter Cole and Jerry L. Morgan, volume 3, 41–58. New York: Academic Press.

(資料)
宇佐美まゆみ監修 (2018) . 「BTSJ による日本語話し言葉コーパス(2018 年版)」『人間の相互作用研究のための多言語会話コーパスの構築とその語用論的分析方法の 開発』平成 20-22年度科学研究費補助金基盤研究 B (課題番号 20320072)研究成果.
描述 碩士
國立政治大學
日本語文學系
106556004
資料來源 http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0106556004
資料類型 thesis
dc.contributor.advisor 葉秉杰zh_TW
dc.contributor.author (作者) 陳昭榮zh_TW
dc.contributor.author (作者) Chan Chiu Wingen_US
dc.creator (作者) 陳昭榮zh_TW
dc.creator (作者) Wing, Chan Chiuen_US
dc.date (日期) 2021en_US
dc.date.accessioned 2-九月-2021 15:15:30 (UTC+8)-
dc.date.available 2-九月-2021 15:15:30 (UTC+8)-
dc.date.issued (上傳時間) 2-九月-2021 15:15:30 (UTC+8)-
dc.identifier (其他 識別碼) G0106556004en_US
dc.identifier.uri (URI) http://nccur.lib.nccu.edu.tw/handle/140.119/136808-
dc.description (描述) 碩士zh_TW
dc.description (描述) 國立政治大學zh_TW
dc.description (描述) 日本語文學系zh_TW
dc.description (描述) 106556004zh_TW
dc.description.abstract (摘要) 本研究以考察終助詞kana以及中文表現“呢”“吧”“嗎”“不知道”為之間的對應關係為研究目的。本研究把kana分成了「類似自言自語的詢問」「表示客氣的詢問」「未確定的判斷」及「圓滑的意見傳達」4種類別。本研究會從BTSJ日語口語語料庫(2018版)抽出kana的例句,並依照kana的各功能驗證對應的中文表現。

終助詞kana含有可以把說話者的表達委婉化的功能,常出現在日常的日本語溝通上,在中文中比較少這種表達委婉化的表現,而相關的對照研究也未夠充足,因此現在未能統一出對應kana的中文表現。因此,本研究將以含有委婉化疑問等表達的“呢”“吧”“嗎”“不知道”為指定的研究對象,從而驗證kana與這些表現的對應關係。
zh_TW
dc.description.abstract (摘要) 本研究の目的は、日本語の終助詞「かな」と中国語表現“呢”、“吧”、“嗎”、“不知道”がどのように対応しているかを明らかにすることである。本研究では、「かな」の機能を「独話に近い問いかけ」、「配慮を表す問いかけ」、「不確かな判断」と「円滑的な意見表明」という4つの機能に分類する。「日本語話し言葉コーパス 2018版(BTSJ)」から「かな」が用いられている例文を抽出し、機能別に考察を行う。
考察の結果は以下の通りである。「かな」は(61)~(66)に見るように、「独話に近い問いかけ」の機能において中国語の“呢”及び“不知道”と対応していると考えられる。「配慮を表す問いかけ」の機能においては、(67)~(68)に見るように、中国語の“呢” 及び“不知道”でも対応していると考えられる。そして、(69)~(73)に見るように、「不確かな判断」の機能においては“吧”と対応し、「円滑的な意見表明」の機能においては“嗎”と対応すると考えられる。
終助詞「かな」は、話し手の表出の円滑化する機能を有し、日本語会話においてわれている。中国語ではこのような円滑的に表す表現が少なく、それに関する対照研究もあまり進まれていないため、「かな」に対応する中国語表現は定着されていない。従って、本研究では話し手の疑問などの表出を和らげる機能を持つ“呢”“吧”“嗎”“不知道”を指定し、「かな」との対応関係を明らかにする。
en_US
dc.description.tableofcontents 第1章 序論 1
1.1はじめに 1
1.2研究方法と論文の構成 2

第2章 先行研究 4
2.1「かな」について 4
2.1.1仁田(1994) 4
2.1.2カノックワン(1996) 7
2.1.3宮崎 (2002) 10
2.1.4熊野(1999) 13
2.1.5平山(2015) 14
2.2「かな」に対応する中国語表現に関する先行研究 20
2.2.1“呢” 20
2.2.1.1“呢”の機能 20
2.2.1.2木村・森山(1992) 22
2.2.2“吧” 25
2.2.2.1“吧”の機能 25
2.2.2.2木村・森山(1992) 26
2.2.3“不知道” 27
2.2.4“嗎” 28
2.3先行研究のまとめ 30
2.3.1「かな」の用法のまとめ 30
2.3.2「かな」の対応表現のまとめ 30

第3章「かな」と“呢”“吧”“嗎”“不知道”の対照分析 32
3.1「かな」の用法のまとめ 32
3.2 BTSJから抽出した例文の分析 37
3.2.1「独話に近い問いかけ」との対応 39
3.2.1.1“呢” 39
3.2.1.2 “不知道” 44
3.2.2「配慮を表す問いかけ」との対応 46
3.2.2.1 “呢” 46
3.2.2.2“不知道” 47
3.2.3「不確かな判断」との対応 49
3.2.3.1 “吧” 49
3.2.4「円滑な意見表明」との対応 51
3.2.4.1「肯定的な主張や評価」 51
3.2.4.2「命題内容対する否定的な態度」 52
3.3対応表現の比較(“呢”と“不知道” ) 55

第4章 結論 57
4.1まとめ 57
4.2今後の課題 58

参考文献 62
zh_TW
dc.format.extent 3985925 bytes-
dc.format.mimetype application/pdf-
dc.source.uri (資料來源) http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0106556004en_US
dc.subject (關鍵詞) 終助詞kanazh_TW
dc.subject (關鍵詞) 疑惑zh_TW
dc.subject (關鍵詞) 判斷成立zh_TW
dc.subject (關鍵詞) 依靠聽者的情報zh_TW
dc.subject (關鍵詞) 委婉化zh_TW
dc.subject (關鍵詞) 終助詞「かな」en_US
dc.subject (關鍵詞) 「疑い」en_US
dc.subject (關鍵詞) 判断成立en_US
dc.subject (關鍵詞) 聞き手情報依存en_US
dc.subject (關鍵詞) 円滑化en_US
dc.title (題名) 終助詞kana及與之對應的中文表現之對照研究zh_TW
dc.title (題名) 終助詞「かな」及びそれに対応する中国語の対照研究en_US
dc.type (資料類型) thesisen_US
dc.relation.reference (參考文獻) 日本語文献
井上優(2002)「『是吗』に関する覚え書」定延利之 編『「うん」と「そう」の言語学』,pp.61―74,ひつじ書房
井上優(2016)「日本語と中国語の真偽疑問文と確認文の意味」 『日本語ぶんっぽう研究のフロンティア』pp.225―242 くろしお出版
カノックワン・ラオハブラナキット(1996)「『カナ』『カシラ』に関する考察」筑波大学国語文学 編『日本語と日本語文学』
木村英樹・森山卓郎(1992) 「聞き手情報配慮と文末形式‐日中両語を対照して」,大河内康憲 編『日本語と中国語の対照研究論文集(下)』くろしお出版,pp.3―43
熊野七絵 (1999)「文末の『かね』の意味・機能―「疑いの表現」としての位置づけ ―」.『広島大学留学生センター紀要』10, pp.31-41.
高山乾忠(2007)「語気詞の意味―“吗ma”“呢ne”“吧ba”を例として―」『地域総研紀要』5巻1号,pp.35-38.
丁寧(2012)「日本語の疑い表現『やら』の意味と用法:中国語の疑い表現との対照を兼ねて」『一橋日本語教育研究 1号』,pp.25-36
張恩濤・小針朋子(2007)『暮らしの中国語表現5000』語研
仁田義雄 (1991)『日本語のモダリティと人称』東京:ひつじ書房
仁田義雄(1994) 「〈疑い〉を表す形式の問いかけ的使用‐「カナ」を中心とした覚書‐」『現代 日本語研究』創刊号,大阪大学文学部日本学科現代日本語学講座
平山紫帆(2015)「自然会話における終助詞「かな」の用法」『立教日本語教育実践学会(R-JLEP)日本語教育実践研究第 2 号』,pp.68-79
宮崎和人・安達太郎・野田春美・高梨信乃(2002)『モダリティ』新日本文法選書4.東京,くろしお出版
森山卓郎・仁田義雄・工藤浩(2000)『モダリティ』pp.156-157岩波書店
森 宏子(2005) 「“不知道”の文法化現象について」『中国学誌』20 号,大阪市立大学中国文学会.
劉月華・潘文娛・胡韡(1996)「現代中国語文法総覧」くろしお出版
安達太郎(2002) 「第 5 章 質問と疑い」『新日本語文法選書 4 モダリティ』,くろしお出版

中国語文献
石毓智(2004)「特指疑問句中的“呢”」『漢語研究的類型學視野』pp.177-183 南昌:江西教育出版社
屈承熹(2008)『關聯理論與漢語句末虛詞的語篇功能』pp.12-18華東師範大學學報(哲學社會科學版)3
黃朝茂(2004)『漢日語語法比較論文集』pp.149-163 致良出版社
齊滬揚(2002)『語氣詞與語氣系統』安徽教育出版社
邵敬敏(1989)「語氣詞“呢”疑問句句中的作用」『中國語文』1989第3期
邵敬敏(1996)『現代漢語疑問句研究』上海:華東師範大學出版社
蔣家義(2006)「ダロウと『吧ba』の対照研究―言語行為の立場から―」『杏林大学大学院国際協力研究科―修士論文』
常波濤(2001)『日語慣用句型上手書』臺北市:寂天文化
張玲瑛(2012)「應用共現詞於多義句末助詞『吧』與『呢』的語義分析及教學語法」 國立台灣師範大學話語教學研究所博士論文
橋本友紀・池畑祐介・佐藤佳彩(2006)黃瀞瑤・彭誼芝訳『日語常用句型1000』臺北市:寂天文化
呂叔湘(1999) 『現代漢語八百詞(增訂本)』 北京:商務印書館
劉月華 潘文娛 故韡(2001)『實用現代漢語語法』北京:商務印書館

英語文献
Brown, P. & Levison, S. C.(1987) Politeness: Some Universals in Language Usage. Cambridge: Cambridge University Press.,61.
Grice, H. Paul. (1975). Logic and conversation. In Syntax and Semantics: Speech Acts, ed. Peter Cole and Jerry L. Morgan, volume 3, 41–58. New York: Academic Press.

(資料)
宇佐美まゆみ監修 (2018) . 「BTSJ による日本語話し言葉コーパス(2018 年版)」『人間の相互作用研究のための多言語会話コーパスの構築とその語用論的分析方法の 開発』平成 20-22年度科学研究費補助金基盤研究 B (課題番号 20320072)研究成果.
zh_TW
dc.identifier.doi (DOI) 10.6814/NCCU202101200en_US